1999年9月26日2時〜10時まで小樽市内10会場のライブハウスにミュージシャン55バンド201人が集結。
全国類を見ないこのイベントはライブハウスのオーナーと出入りする2人のミュージシャンら会話の中から1年がかりの構想の末、生み出されました。
といっても簡単な道のりではありませんでした。なんといっても費用をどうするとか、運営に人手や手間がかかること、なんといってもリスクが伴うからです。
そして3人とも仕事をもった上での企画なのでどれだけの労力をかけられるのか。ジャズ喫茶オーナー神田さんの一声で企画は進み始めました。
「できるところから、小さいところからでも立ち上げよう」という言葉。なんといっても3人とも根っからの音楽好きそして小樽が大好きなのです。
小樽の観光化していく方向や、ややもすると忘れがちな本来の目的を忘れ量的なものに走る今の世の中に反発するようにこのイベントの中に小樽本来の姿を見い出したのです。
それも大好きな音楽という切り口で。
★こんなのあったらいいね
いつもフリーランスに集まる度にこんな話がもちあがった。
小倉「演奏する場が欲しいしかも自分のやりたい音楽が思いっきりできるところで」
阿部「小樽市内音楽が各所で流れているようなそんな街にしたいね」
神田「コンサートをやってもそれにまつわる仕事がわずらわしいな。企画した本人がゆっくりみれないんだよね」
小倉「昔、音楽をやっていたのに今はやめてしまっている人が多い。かくいう私もそうなのです。
そういう人が気軽に参加できるイベントがほしい」
阿部「海外にいったときに音楽が街中あふれている街があってとてもいいんだよね」
神田「小樽にライブハウスは少ないながらがんばっているところがあるのに交流がないんだよね。ミュージックマップなんかも作りたいな」
小倉「あるジャズフェスに行って、駐車場係になったイベントスタッフの話が、イベントはいいんだけど企画した自分たちが見られないんだよね。
大変で来年は実行委員やめようかと思っているというような話を聞き、企画した自分たちが見て楽しめるような企画ができないか」
というようなことで一度なにかイベントで形に使用ということになった。
★川村さんからの話
ちょうどその時、アクトコーポレーションの川村さんから、横浜ジャズプロムナードのように
小樽でできないかなあという話がありました。横浜ジャズプロムナードはジャズのライブがやはり横浜各所
で数日間開催されるというものです。みんな集まった席で私自身思ったことを話しました。
小樽で同じような各所でやることは是非したいね。でもプロを呼んでそのために金集め・接待・チケット売りのために
労力を費やすイベントではなくアマチュア・プロ問わず参加でき、あらたに会場を借りてPAや会場費などが
かかるのではなく、既存の店がPA機材からミュージシャンとの折衝をやることによって事務局の負担を少なく
する方向。またこのイベントを期に新たにミュージシャンが生まれるようなそんなものにしたいというような話をしました。
★アレフ庄司社長との話
たまたま演奏が一緒で、話をしたときにこんな話が社長からありました。
小樽で東京からプロを呼んでもコンサートを企画しても所詮東京・札幌の2番せんじ。うまいプロみたければ
東京いければいくらでも見れる。小樽はそうじゃないものを・・・・
という話でますます確信。自分のおもっていたことを是非実現してきたい衝動にかられる
★いそがしさに追われて
イベントの話も、自分の中で仕事のスタッフがやめたりでそのことを考える余裕もなく。毎日がすぎてゆく
フリーランスで「やりたいんだけどさぁ」といってるだけの日々が過ぎて行く。
そこで、神田さんからのひとこと「小さい規模でいいから立ち上げよう」という言葉にイベントは進行していった。
★いろいろ意見を聞くと・・・・・
私の知り合いの音楽関係者は以外に冷ややかで批判的でした。
会場がわかれていると、一体感がなくてむずかしいのでは。会場はひとつで大きいとこにしたらどうかなど。やはりというか
思ってた通りの話ばかりでした。そんなしろうとの演奏を誰が聞きにくるんだとか粗末なPAでとかいうような批判ばかりでした。
★ライブハウスはどこを会場とするかパート1
フリーランスと私の店お蔵ガレリアと一匹長屋の3つでとりあえずやるかということで始まり。
結局、最初声をかけられなかったとあとでいわれたくないなあ。という小心者の主催者たちの優柔不断に 一通りの店に声をかけることに・・・・
一匹長屋は私小倉の兄の高校の同級生。昔から義満と呼ばれる仲。早速店に行って声をかけてきました。
「アマチュアのバンドにそんなに客が来るかなあ」という一言にちょっとショックを受けながらまずはとにかく
やってみようということ。ただし土曜日じゃなく日曜日ねということで、9月26日にきまり。
次に8月に新規開店する「あじや」の木本さん。赤岩に満月洞という民宿をやっていたのですが今回店をやるので
民宿はやめて、店に専念。本人はフォークシンガーという音楽好き。是非参加したいということで決定です。
★ライブハウスはどこを会場とするかパート2
新聞でイベントの告知と店のミュージシャンの募集をしてみると以外にも店がそれなりに決定した。「すかんぽ」というお店も
参加。この店は今もこのイベントの核となっている。「フリーランス」「あじや」「一匹長屋」「すかんぽ」はこのイベントでは
もう欠かすことのできないお店で最初から積極的にたずさわってもらっている。「小樽ビール」「海燐丸ビール」の2つの地ビール
の店も参加となった。「カスタムロード」「桜倶楽部」「カサデパンチョビラ」など店は揃った。
★肝心のミュージシャンが集まらない??
店が出揃ったが、肝心の出演ミュージシャンがまだ集まってこない。
小樽ジャズ倶楽部や小樽商大ジャズ研を中心に声をかけて、一匹長屋やあじやからはフォーク系に声をかけてもらった
札幌にも出向き募集チラシをロック系があつまるお店や楽器店やCDショップにも置いてまわりました。
でもまだ30バンドそこそこ。締切が迫ってくる。
★ミュージシャンが集まった!!
心配していたミュージシャンは締切当日になって急増。こちらの心配をよそにまたたくまに60バンド規模までになった。
みんな締切ぎりぎりまで決まらないや決断できないやらで、そんなこんなでその傾向は毎年続いている。締切直前までそんなにバンドは集まらない。
★バンド時間割り作業
これはこのイベントの恒例となっている「ドラフト会議」であるが、これは楽しい反面・とても大変な作業である。
このイベントの特性となっているでるもの拒まず、テープ審査なしで手をあげたものが全てでられるということで
正直バンドの技術レベルも音量レベルも天と地で、それを年齢や楽器構成などで判断。
ジャンルやバンド説明などはあてにならない。それを店側が指名していくのだがこれがまたおもしろい。
まずお店側が自分のところでやってほしいバンドを3バンド指名する。
当然ドラムがだめとかピアノがないとかあるとか考慮してだが最初は前年の実績がないところでの話しで。
冒険するか無難にいくかは店主の気持ちひとつである。
そこは大人のみなさんです。なんとかスケジュールが決まっていくのでした。
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